二つの安定状態をもつ回路で、SRAMの記憶セルに使用される順序回路の基本構成要素はどれか。
ア |
ANDゲート |
|
イ |
加算器 |
ウ |
キャパシタ |
|
エ |
フリップフロップ |
答え エ
【解説】
フリップフロップは入力信号をすべて0にするとそのときの出力状態を保持するので、データを記憶することが可能です。
また、入力信号を0にできるので消費電流を低くすることが可能で、出力値の読み出しも早いという特徴があります。
このフリップフロップを用いたメモリ素子であるSRAMは高速なアクセスが要求される、キャッシュメモリなどで使用されています。
【キーワード】
・SRAM
・フリップフロップ回路
【キーワードの解説】
- SRAM(Static Random Access Memory)
フリップフロップを使用した構造の記憶素子で、高速なアクセスができるが構造が複雑で価格が高いため、小容量なメモリであるキャッシュメモリなどで使われている。
- フリップフロップ回路(flip-flop circuit)
回路の出力を入力に回す(フィードバック)順序回路の一種で、出力状態を保持することを特徴とする。
通常の論理回路と異なり出力状態を保持できるので、メモリやCPU内のレジスタを実現するときに使われる。
回路図 |
真理値表 |
RSフリップフロップ回路 |
入力 |
出力 |
S |
R |
Q |
0 |
0 |
保持 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
1 |
1 |
1 |
不定 |
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