平成22年 春期 基本情報技術者 午前 問38

クラスCのプライベートIPアドレスとして利用できるの範囲はどれか。

 ア  10.0.0.0〜10.255.255.255
 イ  128.0.0.0〜128.255.255.255
 ウ  172.16.0.0〜172.31.255.255
 エ  192.168.0.0〜192.168.255.255


答え エ


解説
限られたIPアドレスを有効に利用するためクラスという考え方があり、

  • クラスA
    IPアドレスの先頭ビットが0で、0.0.0.0〜127.255.255.255
  • クラスB
    IPアドレスの先頭2ビットが10で、128.0.0.0〜191.255.255.255
  • クラスC
    IPアドレスの先頭3ビットが110で、192.0.0.0〜223.255.255.255
  • クラスD
    IPアドレスの先頭4ビットが1110で、224.0.0.0〜239.255.255.255、IPマルチキャスト用
  • クラスE
    IPアドレスの先頭4ビットが1111で、240.0.0.0〜255.255.255.255、利用方法未定
となっています。(過去にこの内容についての出題あり。)

この、クラスA〜クラスCのアドレス中に、それぞれプライベートIPアドレスで使用する範囲が予約されていて、
  • クラスA 10.0.0.0〜10.255.255.255
  • クラスB 172.16.0.0〜172.31.255.255
  • クラスC 192.168.0.0〜192.168.255.255
となっています。
実際にプライベートIPアドレスを使用するとき、クラスA〜Cのどれを使うかですが、特にルールはありません。ネットワークの規模に応じて適宜使います。


キーワード
・プライベートIPアドレス

キーワードの解説
  • プライベートIPアドレス(private IP address)
    企業や学校など組織内の限られたネットワークに自由に設定できるIPアドレスのことです。
    通常、IPアドレスを設定するときは、IPアドレスを管理する組織(ICANN、JPNIC)やISP(Internet Services Provider)に申請して割り当ててもらう必要があるが、インターネットに直接接続しない場合は、その範囲内であればプライベートIPアドレスを自由に使用することが可能です。
    プライベートIPアドレスを割り当てた端末からインターネットに接続する場合には、インターネットに接続するための環境を構築し、NAT(Network Address Translation)やNAPT(Network Address Port Translation、IPマスカレード)でプライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスの変換を行って接続します。

もっと、「プライベートIPアドレス」について調べてみよう。

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