平成22年 春期 応用情報技術者 午前 問16

あるシステムでは、平均すると100時間に2回の故障が発生し、その都度復旧に2時間を要していた。
機器を交換することによって、故障の発生が100時間に1回になり、復旧に要する時間も1時間に短縮した。
機器を交換することによって、このシステムの稼働率は幾ら向上したか。

 ア  0.01  イ  0.02  ウ  0.03  エ  0.04


答え ウ


解説
稼働率を求める式は
 稼働率 = MTBF÷(MTBF + MTTR)
である。
機器交換前の稼働率は
 (100÷2)÷((100÷2) + 2) = 50÷52 = 0.9615…
であり、機器交換後の稼働率は
 100÷(100 + 1) = 100÷101 = 0.9900…
である。
したがって、機器交換により稼働率は
 0.99 - 0.96 = 0.03
(ウ)向上した。


キーワード
・稼働率

キーワードの解説
  • 稼働率
    修理可能な機器や部品などが、ある特定の時間(瞬間)に機能を維持している確率(瞬間稼働率)、または規定の時間で機能を維持している確率(平均稼働率)のことです。
    値としては0〜1で、稼働率が1ならば故障している時間がないことになります。
    また、ある装置の稼動率をx とすると、その装置の故障率は(1-x )になります。

もっと、「稼働率」について調べてみよう。

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