ITILv3における変更管理プロセスの考え方のうち、適切なものはどれか。
ア |
ITサービスへの影響を把握するために、すべての変更要求は変更諮問委員会(CAB)で承認又は却下する。 |
イ |
公平性を保つために、緊急な変更以外は到着した順に処理する。 |
ウ |
パスワードの変更や再設定は変更要求として管理する。 |
エ |
変更諮問委員会(CAB)だけでなく、緊急時の決定を下す権限を有する小規模な組織を特定しておくことも必要である。 |
答え エ
【解説】
ア |
基本的にはすべての変更要求は変更諮問委員会で評価する必要があるが、変更諮問委員会の開催には手間(時間)がかかるため、緊急性の高い要求については別に判断する小規模な組織を設置します。 |
イ |
変更を実施する順番は、重要性や適合性、影響度、コストなどから決める必要があります。 |
ウ |
パスワードの変更や再設定は変更要求として管理しません。 |
エ |
変更管理プロセスでは、変更諮問委員会と緊急時の判断を行う小規模な組織を設置します。 |
【キーワード】
・ITILv3
・変更諮問委員会
【キーワードの解説】
- ITILv3(Information Technology Infrastructure Library version 3)
従来のITILv2が2004年に改版されたもので、サービス戦略(service strategy)を実現するために、サービス設計(service design)、サービス移行(service transition)、サービス運用(service operation)、継続的なサービスの改善(continual service improvement)を繰り返し行っていくという内容になっています。
- 変更諮問委員会(Change Advisory Board、CAB)
変更要求を緊急性、重要性、適合性、影響度、コストなどの様々な観点で検討し、変更を行うかどうかを評価するために組織される委員会のことです。
ITILの変更管理プロセスに書かれています。
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