平成23年 秋期 システムアーキテクト 午前II 問16

エンタープライズアーキテクチャにおいて、ビジネスアーキテクチャの成果物である機能情報関連図(DFD)を説明したものはどれか。

 ア  業務・システムの処理過程において、情報システム間でやりとりされる情報の種類及び方向を図式化したものである。
 イ  業務を構成する各種機能を、階層化した3行3列の格子様式に分類して整理し、業務・システムの対象範囲を明確化したものである。
 ウ  最適化計画に基づき決定された業務対象領域の全情報(伝票、帳票、文書など)を整理し、各情報間の関連及び構造を明確化したものである。
 エ  対象の業務機能に対して、情報の発生源と到達点、処理、保管、それらの間の流れる情報を、統一記述規則に基づいて表現したものである。


答え エ


解説
機能情報関連図は、組織の業務の流れと情報の流れを明確にし、業務プロセスの改革(BPR)やシステム化を行うために作成します。
特に情報(データ)については、“どこで発生するのか”、“どこで処理されるのか”、“どこで保存されるのか”がはっきりしないとシステム化が行えないので、正確に表す必要があります。


キーワード
・エンタープライズアーキテクチャ

キーワードの解説
  • エンタープライズアーキテクチャ(Enterprise Architecture、EA)
    エンタープライズアーキテクチャは以下の四つの体系から構成されている。
    • ビジネスアーキテクチャ
      業務の企画立案や処理過程、情報の流れを示すモデルです。
    • データアーキテクチャ
      情報処理に必要となるデータと、データ間の関係を示すモデルです。
    • アプリケーションアーキテクチャ
      業務・システムの構成について、情報システムの面から示すモデルです。
    • テクノロジアーキテクチャ
      ハードウェアやソフトウェア、セキュリティ構成を示すモデルです。

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