平成23年 春期 ITパスポート 問33

システム開発プロジェクトにおけるクリティカルパスに関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  開発の遅延を回復するために要員を追加する場合、クリティカルパス上の作業に影響を与えないように、クリティカルパス上にない作業に対して優先的に追加する。
 イ  クリティカルパス上の作業が3日前倒しで完了すると、プロジェクトの完了も必ず3日前倒しとなる。
 ウ  クリティカルパス上の作業が遅延すると、プロジェクトの完了も遅延する。
 エ  プロジェクトにおいてクリティカルパスは一つだけ存在する。


答え ウ


解説

 ア  遅延の回復のためには、クリティカルパス上の作業に要員を追加して、クリティカルパス上の作業を短縮します。
 イ  クリティカルパス上の作業が3日短縮したことにより、クリティカルパスが変わることがあるので、プロジェクトの完了が必ず3日短縮するとは限りません。
 ウ  クリティカルパス上の作業が遅延すると、プロジェクトの完了も必ず遅延します。
 エ  プロジェクトの作業内容によっては複数のクリティカルパスが存在することもあります。


キーワード
・クリティカルパス

キーワードの解説
  • クリティカルパス(critical path)
    生産工程やシステム開発プロジェクトなどで、並列作業や従属関係(前工程が終わらないと次工程に進めないなど)にある複数の作業のうち、開始から終了までをつなぐ時間的余裕のない一連の作業の集まりのことです。
    クリティカルパスにある作業に遅れが生じると生産工程やプロジェクト全体も遅れが発生します。

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