同じ装置が複数接続されているシステム構成のうち、システムが停止する可能性の最も低いものはどれか。
ここで、は装置を表し、並列に接続されている場合はいずれか一つの装置が動作していればよく、直列に接続されている場合はすべての装置が動作していなければならない。
答え エ
【解説】
装置の稼働率をr (0 ≤ r ≤ 1)とするとそれぞれの稼働率の計算式は
ア |
r2 |
イ |
1 - (1- r )2 |
ウ |
r3 |
エ |
1 - (1- r )3 |
になり、 r = 0 .5の時を考えると
ア |
r2 = 0.25 |
イ |
1 - (1- r )2 = 0.75 |
ウ |
r3 = 0.125 |
エ |
1 - (1- r )3 = 0.875 |
になり、もっともシステムが停止する可能性が低い(稼働率が高い)装置の構成はエになります。
【キーワード】
・稼働率
・直列システムの稼働率
・並列システムの稼働率
【キーワードの解説】
- 稼働率
修理可能な機器や部品などが、ある特定の時間(瞬間)に機能を維持している確率(瞬間稼働率)、または規定の時間で機能を維持している確率(平均稼働率)のことです。
値としては0〜1で、稼働率が1ならば故障している時間がないことになります。
また、ある装置の稼動率をx とすると、その装置の故障率は(1-x )になります。
- 直列システムの稼働率
複数の装置が直列に接続しているときのシステムの稼働率は、システムを構成する各装置の稼働率の積で求めることができます。
図のシステムのが場合、αの稼働率×βの稼働率です。
- 並列システムの稼働率
複数の装置が並列に接続しているときのシステムの稼働率は、システムを構成する全ての装置が停止している確率を1から引いた値になります。
図のシステムの場合、1-(1-αの稼働率)×(1-βの稼働率)です。
もっと、「稼働率」について調べてみよう。
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