平成23年 春期 基本情報技術者 午前 問11

主記憶のアクセス時間60ナノ秒、キャッシュメモリのアクセス時間10ナノ秒のシステムがある。
キャッシュメモリを解して主記憶にアクセスする場合の実効アクセス時間が15ナノ秒であるとき、キャッシュメモリのヒット率は幾らか。

 ア  0.1  イ  0.17  ウ  0.83  エ  0.9


答え エ


解説
キャッシュメモリのヒット率をr (0 ≤ r ≤ 1)とすると、メモリアクセス時間は次の式で求めることができる。
 (キャッシュメモリのアクセス時間×r ) + (主記憶のアクセス時間×(1 - r ))
 = 10(ナノ秒)×r + 60(ナノ秒)×(1 - r )
この式の結果が15ナノ秒であるので
 10×r + 60×(1 - r ) = 15
 r = 0.9
(エ)になる。


キーワード
・キャッシュメモリ

キーワードの解説
  • キャッシュメモリ
    CPUから見て主記憶(DRAMなど)のアクセス速度は非常に遅く(10倍〜数100倍遅い)、命令を普通に処理すると処理時間の多くが主記憶へのアクセス時間という状態になってしまう。
    そこで、主記憶とCPUの間にアクセス速度の速いSRAMなどを使用したメモリを入れて、CPUからみて主記憶へのアクセスを見た目早くするのがキャッシュメモリである。
    CPUがメモリにアクセスするとき、そのメモリ内容がキャッシュメモリにあることを“ヒット”といい、キャッシュになく主記憶までアクセスすることを“ミスヒット”という。

もっと、「キャッシュメモリ」について調べてみよう。

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