平成23年 春期 システム監査技術者 午前II 問19

図のネットワーク環境にLANアナライザソフトウェアをインストールしたPCを接続した。
端末1と端末2が通信するパケットを取得するための、ポートミラーリングの設定と、プロミスキャスモード設定対象の組合せとして、適切なものはどれか。
ここで、ポートミラーリングの設定のi→jは、ポートiの送受信データをポートjへミラーリングすることを表す。

スイッチングハブのポートミラーリングの設定 プロミスキャスモード設定対象
1→2、2→1 PC
1→2、2→1 端末1、端末2
1→4 PC
1→4 端末1


答え ウ


解説
スイッチングハブで接続しているため、LANアナライザソフトウェアをインストールしたPCで端末1、端末2のデータを取得するためには、端末1が接続しているポート1または端末2が接続しているポート2をモニタポート、PCが接続しているポート4をミラーポートとする設定(1→4または2→4)が必要である。
また、PCのLANコントローラは自分あてでない端末1、端末2間の通信データを取得するためにプロミスキャスモードに設定する。

スイッチングハブのポートミラーリングの設定 プロミスキャスモード設定対象
1→4 PC


キーワード
・ポートミラーリング
・プロミスキャスモード

キーワードの解説
  • ポートミラーリング(port mirroring)
    スイッチ(スイッチングハブ)やルータの持つ機能で、あるポート(モニタポート)が送受信するデータを、同時に別のポート(ミラーポート)から送出する機能です。
    ミラーポートのデータをLANアナライザなどで受信し、モニタポートの通信データを取得するのに利用します。
  • プロミスキャスモード(promiscuous mode)
    LANコントローラ(ネットワークカード)の動作モードの一つで、ネットワークを流れるすべてのパケットを受信して取り込むモードです。(通常のモードでは、自分あてのユニキャストのデータと、ブロードキャストのデータ以外は取り込みません。)

もっと、「ポートミラーリング」について調べてみよう。

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