磁気ディスクのレコードを、直接アクセスで検索するプログラムがある。
このアクセス時間の大部分は、位置決め時間と回転待ち時間と転送時間から成る。
ブロック長と検索時間の関係に関する説明のうち、適切なものはどれか。
ここで、位置決め時間と回転待ち時間はブロック長に依存せず、同一ブロック内の複数レコードを同時に直接アクセスで検索することはないものとする。
ア |
ブロック長を大きくしても、1レコードあたりの転送時間は一定であるので、検索時間は変わらない。 |
イ |
ブロック長を大きくすると、1ブロックあたりのレコード数が増えるので、検索時間は短くなる。 |
ウ |
ブロック長を大きくすると、ブロックの転送時間が長くなり、その分だけ検索時間は長くなる。 |
エ |
ブロック長を調整するよりも、ディスクキャッシュを導入する方が、検索時間短縮に効果的である。 |
答え ウ
【解説】
磁気ディスクはブロック単位のアクセスなので、ブロック長を大きくすると転送時間が長くなります。また、位置決め時間、回転待ち時間は変わらないので、転送時間が長くなった分だけ検索時間も長くなります。
エ |
検索のような広範囲のデータにアクセスする処理ではディスクキャッシュは時間短縮にあまり有効ではありません。 |
【キーワード】
・磁気ディスク
【キーワードの解説】
- 磁気ディスク
円盤に磁性体(金属粉)を塗り、磁石で磁性体を磁化して、情報を記録する記憶装置のことで、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク(MO)などがある。
情報はバームクーヘンのように円盤の同一遠心の円(トラック)にヘッドと呼ばれる磁石(電磁石)で情報を記録する。
また、ハードディスクでは複数のディスクを並べていて、同じ円周のトラックの集合をシリンダといいます。
情報を読み出すときには、情報を記録したトラックのところまでヘッドを移動(位置決め)し、トラック内の情報が記録してある場所が回ってくるのを待って(回転待ち)読み出しを行う。
もっと、「磁気ディスク」について調べてみよう。
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