平成24年 秋期 応用情報技術者 午前 問12

毎分6,000回転、平均位置決め時間が20ミリ秒、1トラック当たりの記憶容量が20kバイトの磁気ディスク装置がある。
1ブロック4kバイトのデータを1ブロック転送に要する平均アクセス時間は何ミリ秒か。
ここで、磁気ディスクコントローラのオーバヘッドは無視できるものとする。

 ア  20  イ  22  ウ  27  エ  32


答え ウ


解説
磁気ディスクへのアクセスする場合、まず磁気ヘッドがアクセスするデータが記憶されているトラックに移動する時間(シーク時間)がかかり、これは問題文から
 20ミリ秒 …(1)
である。
次にトラック中からデータの先頭を探す時間がかかり、この時間の平均はディスクが半周する時間なので
 1÷(6,000÷60)÷2=5ミリ秒 …(2)
である。
1トラックの記憶容量は20kバイトで、転送するデータ量は4kバイトなので、磁気ディスクに読み(書き)している時間は、ディスクが4k/20k回転する時間なので、
 4k÷20k÷(6,000÷60)=2ミリ秒 …(3)
である。
したがって、求める時間は
 (1)+(2)+(3)=27ミリ秒
(ウ)である。


キーワード
・磁気ディスク

キーワードの解説
  • 磁気ディスク
    円盤に磁性体(金属粉)を塗り、磁石で磁性体を磁化して、情報を記録する記憶装置のことで、フロッピーディスク、ハードディスク、光磁気ディスク(MO)などがある。
    情報はバームクーヘンのように円盤の同一遠心の円(トラック)にヘッドと呼ばれる磁石(電磁石)で情報を記録する。
    また、ハードディスクでは複数のディスクを並べていて、同じ円周のトラックの集合をシリンダといいます。
    情報を読み出すときには、情報を記録したトラックのところまでヘッドを移動(位置決め)し、トラック内の情報が記録してある場所が回ってくるのを待って(回転待ち)読み出しを行う。

もっと、「磁気ディスク」について調べてみよう。

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