平成24年 秋期 ネットワークスペシャリスト 午前II 問23

マルチプロセッサによる並列処理で得られる高速化率(単一プロセッサのときと比べた倍率)E を、次の式によって評価する。
r = 0.9のアプリケーションの高速化率がr = 0.3のものの3倍となるのは、プロセッサが何台のときか。
 
ここで、
 n :プロセッサの台数(1≤n )
 r :対象とする処理のうち、並列化が可能な部分の割合(0≤r ≤1)
とし、並列化に伴うオーバヘッドは考慮しないものとする。

 ア  3  イ  4  ウ  5  エ  6


答え エ


解説
r = 0.9の高速化率E0.9の計算式は
 E0.9 = 1÷(1 - 0.9 + 0.n )
であり、r = 0.3の高速化率E0.3の計算式は
 E0.3 = 1÷(1 - 0.3 + 0.n )
となる。ここでr = 0.9の高速化率はr = 0.3の高速化率の3倍なので
 E0.9 = E0.3×3
であり、これからn を求めると
 n = 6台
(エ)である。


キーワード
・マルチプロセッサ

キーワードの解説
  • マルチプロセッサ(multi-processor)
    1台のコンピュータ上に複数のプロセッサを搭載したシステムのことです。
    プロセッサの接続の形態で密結合と疎結合に分類されます。
    • 密結合
      共通的にアクセスするメモリをもち、高度な結合をした形態です。
    • 疎結合
      複数の独立したコンピュータを通信システムで結合したものです。

もっと、「マルチプロセッサ」について調べてみよう。

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