平成24年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問1

システムの改善に向けて提出された4案について、評価項目を設定して採点した結果を、採点結果表に示す。
効果及びリスクについては5段階評価とし、それぞれの評価項目の重要度に応じて、重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で次に式で総合評価点を算出したとき、総合評価点が最も高い改善案はどれか。

[総合評価の算出式]
    総合評価点 = 効果の評価 - リスクの評価

採点結果表
評価項目
案1 案2 案3 案4
効果 セキュリティ強化 3 4 5 2
システム運用品質向上 2 4 2 5
作業コスト削減 5 4 2 4
リスク スケジュールリスク 2 4 1 5
技術リスク 4 1 5 1

重み付け表
評価項目 重み
効果 セキュリティ強化 4
システム運用品質向上 2
作業コスト削減 3
リスク スケジュールリスク 8
技術リスク 3

 ア  案1  イ  案2  ウ  案3  エ  案4


答え ウ


解説
各案の総合評価点を求める。
各評価項目の評価点は“採点結果×重み”である。

  • 案1
    3×4 + 2×2 + 5×3 - 2×8 - 4×3 = 3
  • 案2
    4×4 + 4×2 + 4×3 - 4×8 - 1×3 = 1
  • 案3
    5×4 + 2×2 + 2×3 - 1×8 - 5×3 = 7
  • 案4
    2×4 + 5×2 + 4×3 - 5×8 - 1×3 = -13
したがって、最も総合評価点の高いのは7の案3(ウ)である。


キーワード
・スコアリングモデル

キーワードの解説
  • スコアリングモデル(scoring model)
    評価する項目に重み付けを行い、各項目を点による評価をして、重みと評価点の積和を求めることで、定量的な評価を行う手法です。
    企業が新しい取引先を評価するときなどはスコアリングモデルを利用することが多いです。

もっと、「スコアリングモデル」について調べてみよう。

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