平成24年 春期 基本情報技術者 午前 問17

図に示すシステム構成全体の稼働率を表す式はどれか。
ここで、システムが正常に稼働するためには、磁気ディスクは2台とも正常でなければならず、それぞれのサイトで1台の端末は正常でなければならない。

装置 1台の稼働率
磁気ディスク
CPU
端末
D
C
T

 ア  D2C (1 - T2)2  イ  D2C (1 - (1 - T )2)2
 ウ  (1 - D )2C (1 - T2)2  エ  (1 - D )2C (1 - (1 - T )2)2


答え イ


解説
システムが正常に稼働するための条件から、

  • 磁気ディスクは2台とも正常でなければならないので、磁気ディスクに関する稼働率はD2になる。
  • 端末はそれぞれのサイトで1台の正常であればいいので、サイトごとの端末の稼働率は(1 - (1 - T )2)になる。
これにCPUの稼働率と、2か所のサイトが両方はともに正常でなければならないので、システム全体の稼働率を求める式は
 D2C (1 - (1 - T )2)2
(イ)になる。


キーワード
・稼働率の計算

キーワードの解説
  • 稼働率の計算
    複数の装置で構成されるシステムにおいて、
    • 直列で接続された装置の稼働率は、全ての装置が動作していないといけないので、全ての装置の稼働率の積になる。
    • 並列で接続された装置の稼働率は、いずれかの装置が動作していればいいので、(1 - 全ての装置が同時に停止する割合(率))になる。
    例えば、装置AとBの稼働率が、それぞれa、bであるとき
    • 装置A、Bを直列に接続したときの稼働率はa×bになる。
    • 装置A、Bを並列に接続したときの稼働率は1-(1-a)×(1-b)になる。

もっと、「稼働率」について調べてみよう。

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