平成24年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問21

UML2.0で使用される表記法のうち、システムの動的な振舞いを記述するために有効なものの組みはどれか。

 ア  オブジェクト図、クラス図
 イ  コミュニケーション図、パッケージ図
 ウ  コンポーネント図、配置図
 エ  シーケンス図、状態マシン図


答え エ


解説
UUMLには、システムの構造を示す構造図と、システムの振舞いを示す振舞い図があり、

  • 構造図
    • クラス図
      システムを構成するクラスと、それらの間に存在する関連の構造を表現します。
    • 複合構造図
      コンポーネントや個々のクラスとその構成要素を表現します。
    • コンポーネント図
      物理的な構成要素からシステムの構造を表現します。
    • 配置図
      ハードウェアとアプリケーションとの関係を表現します。
    • オブジェクト図
      クラスを実体化して生成されたオブジェクト同士の関係を表現します。
    • パッケージ図
      パッケージ同士の依存関係をします。
  • 振舞い図
    • アクティビティ図
      システムなどのフローを表現します。
    • ユースケース図
      システムに要求される機能を、ユーザーの視点から表現します。
    • 状態マシン図
      オブジェクトの状態の変化を表現します。
    • シーケンス図
      オブジェクト間のメッセージの流れを時系列に表現します。
    • コミュニケーション図
      オブジェクト間のメッセージのやり取りを表現します。
    • 相互作用概要図
      ユースケース図やシーケンス図などをよりマクロな視点で表現します。
    • タイミング図
      クラスやオブジェクトの状態を時系列で表現します。
となっています。


キーワード
・UML

キーワードの解説
  • UML(Unified Modeling Language、統一モデリング言語)
    オブジェクト指向のソフトウェアの設計を行うときに作成する、設計資料(図)の統一的な記法のことです。
    UMLで定義されているプログラムの構造図には、クラス図、コンポーネント図、パッケージ図などがあり、プログラムの振る舞い図には、シーケンス図、ユースケース図、状態遷移図、コミュニケーション図などがあります。

もっと、「UML」について調べてみよう。

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