平成24年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問10

コンフリクトマネジメントを行う際の指針のうち、適切なものはどれか。

 ア  コンフリクトの解決に当たっては、過去の経緯ではなく現在の課題に焦点を当てる。
 イ  コンフリクトの解決に当たっては、個人の人間性に対して焦点を当てる。
 ウ  コンフリクトは避けられるものであり、一切発生しないようにマネジメントする。
 エ  コンフリクトは当事者間の課題であり、当事者だけで開発する。


答え ア


解説
コンフリクトは『和』を大事にする日本の社会ではネガティブなイメージを持たれがちですが、『和』を重視した結果、調和的で平穏な集団は改革などが行われることがなく停滞してしまうため、戦略的にコンフリクトを活用することが大事です。
コンフリクトを活用するとき気をつけないといけないのは過去の経緯に重要視してしまうと、改革をすることが難しくなってしまうため、現在の課題に対し問題解決を行うようにする必要があります。


キーワード
・コンフリクトマネジメント

キーワードの解説
  • コンフリクトマネジメント(conflict management)
    コンフリクトは“衝突”、“葛藤”、“対立”などの否定的な意味を持ち、組織においてはタブー視されかねない言葉であるが、逆にこのコンフリクトを戦略的に活用していくことで組織を活性化し、成長の可能性を広げようというのがコンフリクトマネジメントです。
    コンフリクトを協調的に収束するスキルさえ身につければ、多様な意見を集約していく過程で新しいアイデアが生まれたりなど、組織にとって多くのメリットが期待できます。
    コンフリクトへの対処方法としては、“競争”、“協調”、“受容”、“妥協”、“回避”などがあります。

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