ビット誤り率が10%の伝送路を使ってビットデータを送る。
誤り率を改善するために、送信側は元データの各ビットを3回ずつ連続して送信し、受信側は多数決をとって元データを復元する処理を行う。
このとき、復元されたデータのビット誤り率はおよそ何%か。
ここで、伝送路におけるビットデータの増減や、同期方法については考慮しないものとする。
答え イ
【解説】
ビット誤り率が10%(0.1)なので、正しく伝送される確率は90%(0.9)になります。
同じデータを3回送って、多数決で判断するので以下のようなパターンが考えられます。
- すべて正しいデータ:○○○の1パターンがある
0.93 = 0.729
- 2つが正しく1つが誤っているデータ:○○×, ○×○, ×○○の3パターンがある
0.93×0.1×3 = 0.243
- 2つが正しく1つが誤っているデータ:○××, ×○×, ××○の3パターンがある
0.9×0.12×2 = 0.027
- すべて誤っているデータ:×××の1パターンがある
0.13 = 0.001
したがって、この場合で受信データが誤ってしまうのは3と4の場合なのでその確率は
0 .027 + 0 .001 = 0 .028 = 2.8%
(イ)になる。
【キーワード】
・ビット誤り率
【キーワードの解説】
- ビット誤り率
ビット誤り率とはデータの伝送(通信)において、どの程度の誤り(エラー)が発生するかという値である。
問題の10%は、平均値として10ビットのデータ伝送で1ビットのエラーが発生することを表します。(非常に品質の悪い通信回線です。)
もっと、「ビット誤り率」について調べてみよう。
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