多重にハードウェア割込みが発生する組込みシステムにおけるISR(Interrupt Service Routine)の処理の説明のうち、適切なものはどれか。
ア
ISR処理時間が長い順に割込み優先度を与えると、システム全体のリアルタイム応答性が向上する。
イ
ISR処理中に、他の割込み要求を抑止する場合は、セマフォを用いる。
ウ
最大割込み処理時間は、すべてのISR処理時間の合計であり、最も優先度の高い割込みが発生してから、そのISR処理の完了までの時間に相当する。
エ
低い優先度の割込みによるISR処理中に割込み禁止を行うと、その間に発生した高い割込み優先度の割込みに対するISR応答時間は長くなる。
答え エ
【解説 】
ア
ISR処理にかかる時間の長い割込みの優先度を高くすると、優先度の高い処理を行っている間、優先度の低い割込み処理が待たされるので、リアルタイム性は悪化します。
イ
ISR中に他の割込み処理を抑止するには、優先度を高くするか、コントローラに割込み禁止の設定を行います。
ウ
最大割込み処理時間は、個々の割込み処理の中で最も長いものになります。
エ
低い優先度の割込み処理中に割込み禁止を行うと、処理中に発生する優先度の高い割込み処理が待たされISR応答時間が長くなります。
【キーワード 】
・ISR
【キーワードの解説 】
ISR(Interrupt Service Routine)
割込みが発生したことをコントローラ(CPU)が受け付けることによってに起動されるOSやデバイスドライバのコールバックルーチン(ソフトウェアの処理)のことです。
ISR処理は割込みそれぞれの要因に存在し、処理が完了するまでにかかる時間も様々です。
もっと、「ISR」について調べてみよう。
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