次の条件で運転するクライアントサーバシステムにおいて、ネットワークに必要な転送速度は、最低何ビット/秒か。
[条件] |
(1) |
トランザクション1件の平均的な処理は、CPU命令300万ステップとデータ入出力40回で構成され、ネットワークで転送されるデータは送受信それぞれ1,000バイトである。 |
(2) |
サーバでのCPU命令1ステップの平均実行時間は300ナノ秒である。 |
(3) |
データ入出力は1回平均20ミリ秒で処理されている。 |
(4) |
1バイトは8ビットとする。 |
(5) |
クライアントにおけるデータの送信開始から受信完了までに許容される時間は2.5秒である。 |
(6) |
サーバは1CPU、1コアで構成されている。 |
(7) |
待ち時間及び、その他のオーバヘッドは考慮しない。 |
ア |
10,000 |
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イ |
16,000 |
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ウ |
20,000 |
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エ |
25,000 |
答え ウ
【解説】
トランザクション1件の平均的な処理は、CPU命令の300万ステップで、1ステップの平均実行時間は300ナノ秒なので、1トランザクション当たりのCPU平均処理時間は
300ナノ秒/ステップ×300万ステップ = 0.9秒
である。
また、トランザクション1件のデータ入出力40回で、データ入出力は1回平均20ミリ秒なので、1トランザクション当たりのデータ入出力は
20ミリ秒×40回 = 0.8秒
である。
ここで、クライアントにおけるデータの送信開始から受信完了までに許容される時間は2.5秒なので、ネットワークで転送は
2.5秒 - (0.9秒 + 0.8秒) = 0.8秒
で、データは送受信それぞれ1,000バイトなので必要な転送速度は
1,000バイト×2×8ビット/バイト÷0.8秒 = 20,000ビット/秒
(ウ)である。
【キーワード】
・トランザクション処理
【キーワードの解説】
- トランザクション処理
トランザクション(transaction)とは関連する複数の処理を一連の一つの処理としてまとめたもののことです。
金融機関の入出金処理などが代表例です。
トランザクションとしてまとめられた処理は、処理の途中で中断することはなく、連続して処理するのが普通です。
もっと、「トランザクション処理」について調べてみよう。
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