IPの上位階層のプロトコルとして、コネクションレスのデータグラム通信を実現し、信頼性のための確認応答や順序制御などの機能をもたないプロトコルはどれか。
答え エ
【解説】
ア |
ICMP(Internet Control Message Protocol)は、IP層と同じネットワーク層(同じネットワーク層の中ではIPの上)のプロトコルで、通信相手の状態確認や、ネットワークの状態確認で使用されます。 |
イ |
PPP(Point to Point Protocol)は、IPの下位層(データリンク層)のプロトコルで、2点間のデータ転送を行います。 |
ウ |
TCP(Transmission Control Protocol)は、IPの上位層(トランスポート層)のプロトコルで、通信相手との接続確認や到達確認の機能を持っています。 |
エ |
UDPは、IPの上位層(トランスポート層)のプロトコルで、コネクションレスのデータグラム通信を実現し、信頼性のための確認応答や順序制御などの機能は持っていません。 |
【キーワード】
・UDP
【キーワードの解説】
- UDP(User Datagram Protocol)
OSI参照モデルの第4層(トランスポート層、TCPと同じ、IPの上位)に位置し、TCPと違い、通信相手との接続確認や到達確認を行なわないプロトコルです。
接続確認や到達確認を行なわないため、転送データの欠落が発生することがありますが、処理が軽く遅延が少ないため、音声データや映像データのような、少しくらいのデータの欠落では品質的に問題がなく、リアルタイム性が求められる、IP電話(VoIP)などで使用されています。
もっと、「UDP」について調べてみよう。
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