平成26年 春期 システム監査技術者 午前II 問16

IPv6において、拡張ヘッダーを利用することによって実現できるセキュリティ機能はどれか。

 ア  URLフィルタリング  イ  暗号化機能
 ウ  ウイルス検疫機能  エ  情報漏えい検知機能


答え イ


解説
これまでのIPv4からIPv6への変更で最も大きな差はアドレス空間が32ビット(約42億個)から128ビット(約340澗個)という事実上無限大になったことであるが、このほかに拡張ヘッダーを使用することでのIPsecのサポートがある。
IPsecは暗号化技術を用いた、IPパケット単位でのデータの暗号化や認証機能を持っている。


キーワード
・IP

キーワードの解説
  • IP(Internet Protocol)
    ISOが定めたネットワークの設計方針であるOSI基本参照モデルの第3層のネットワーク層に対応するプロトコル(通信規約)で、インターネットにおいて中心的な役割を持っている。
    現在、主に利用されているIPはIPv4であるが、IPv4の問題の解決のためIPv6が作られ、利用が始まっている。
    IPv4、IPv6のそれぞれのパケットのヘッダーは以下のようになっています。
    • IPv4(Internet Protocol version 4)
      0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
      バージョン ヘッダー長 サービス種別 全長
      識別子 フラグ 断片位置
      生存時間 プロトコル チェックサム
      送信元アドレス
      宛先アドレス
      拡張情報

      データ


    • IPv6(Internet Protocol version 6)
      0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
      バージョン 優先度 フローラベル
      ペイロード長 後継ヘッダーID ホップリミット
      送信元アドレス-1
      送信元アドレス-2
      送信元アドレス-3
      送信元アドレス-4
      宛先アドレス-1
      宛先アドレス-2
      宛先アドレス-3
      宛先アドレス-4
      拡張情報

      データ

      IPv4の最大の問題は、アドレス空間が32ビットなので、アドレスの不足が発生することです。

もっと、「IPv6」について調べてみよう。

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