平成27年 秋期 応用情報技術者 午前 問8

CPUのパイプライン処理を有効に機能させるプログラミング方法はどれか。

 ア  CASE文を多くする。
 イ  関数の個数をできるだけ多くする。
 ウ  分岐命令を少なくする。
 エ  メモリアクセス命令を少なくする。


答え ウ


解説
パイプライン処理でパイプラインがうまく機能しないのは実行した命令が分岐、ジャンプ命令で次に実行しようとしてパイプラインに用意した命令が実行されず、無駄になることなので分岐命令、ジャンプ命令を使用するCASE文や関数処理などはパイプライン処理の効率を悪化させるので、パイプラインを有効に機能させるには分岐命令を少なくする(ウ)のがよい。
また、メモリアクセスについては、メモリアクセスはレジスタアクセスに比べ時間がかかるので減らした方がいいが、これはパイプライン処理に関係しない。


キーワード
・パイプライン処理

キーワードの解説
  • パイプライン処理
    CPUの実行速度を上げるためのCPU内の処理方法です。
    CPUは1つ命令を F(命令呼出し)→D(解読)→A(アドレス計算)→R(オペランド呼出し)→E(実行)といった順で行っている。
    そのため、1回の命令を行うのに5ステップ(サイクル)かかってしまう。
    パイプラインとは実行ステップ(E)を、毎サイクルで行うために、図のように命令をずらしながら処理する方法である。
     

もっと、「パイプライン処理」について調べてみよう。

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