平成27年 秋期 応用情報技術者 午前 問72

かんばん方式の運用方法はどれか。

 ア  前工程が生産完了した後、生産量を記載したかんばんとともに部品を後工程に供給する。
 イ  前工程は後工程から回ってくるかんばんの指示量に備え、自工程の在庫を最小限に抑えながら生産しておく必要がある。
 ウ  前工程は後工程の引取り時期やかんばんの指示量が大きく変動しても、対応できる生産能力の余力をもつ必要がある。
 エ  前工程は故障などによる後工程への供給量不足に備え、平均故障時間で生産される部品の量を、かんばんの指示量に加算して、後工程に供給する。


答え イ


解説
かんばん方式の“かんばん”は、部品納入の時間、数量が書かれた作業指示書のことで、各部品箱につけられていて、後工程で部品箱の最初の1つを取り出した時、その部品箱のかんばんを外して、前工程や部品メーカーに戻して、その分だけ部品を補給するという生産方法です。


キーワード
・ジャストインタイム

キーワードの解説
  • ジャストインタイム(Just In Time、JIT)
    トヨタ自動車のカンバン方式とも言われる『必要な物を、必要なときに、必要な量だけ生産する』ことです。
    ジャストインタイムの目的は製造工程の中間生成物(仕掛在庫)の量を最小限にすることです。
    製造に多くの工程を必要とする製品は注文を受けてから出荷までの期間を短くするために見込み生産を行うが、見込み生産の量が大きいと仕掛在庫量が増えキャッシュフローが悪化するため、最小限にすることを目指します。

もっと、「かんばん方式」について調べてみよう。

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