平成27年 春期 応用情報技術者 午前 問56

情報システムの障害対策の一つである縮退運用の説明はどれか。

 ア  システムを一斉に停止させるのではなく、あらかじめ決められた手順で段階的に停止させること
 イ  実行中のジョブが異常終了したとき、他のジョブに影響を与えないように、システムの運用を続行すること
 ウ  障害箇所を切り離し、機能又は性能が低下してもシステムを稼働させ続けること
 エ  障害が発生した時点で、その後に実行する予定のジョブのスケジュールを変更すること


答え ウ


解説
情報システムの障害対策の一つである縮退運用は、障害箇所を切り離し、機能又は性能が低下してもシステムを稼働させ続けること(ウ)です。
医療現場などで使用される生命維持装置や航空機など停止することができないシステムで実現しています。


キーワード
・フォールバック

キーワードの解説
  • フォールバック(fallback、縮退運転)
    利用したい機能が条件が悪く使えない場合に、代替となる機能に切り替えることです。
    通信では、回線状況が悪化して元の速度での通信ができなくなったときに、悪条件でも使える低速のモードに切り替えて、通信速度が低下しても接続は維持する機能やサービスをフォールバックといいます。
    ソフトウェアやシステムでは、ある機能を提供するのに不具合が生じた際、自動的に代替手段に切り替えて、質を落としても機能の提供は継続する仕組みのことをいいます。

もっと、「縮退運転」について調べてみよう。

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