平成27年 春期 データベーススペシャリスト 午前II 問6

受注入力システムによって作成される次の表に関する記述のうち、適切なものはどれか。
受注番号は受注ごとに新たに発行される番号であり、項番は1回の受注で商品コード別に連番で発行される番号である。
なお、単価は商品コードによって一意に定まる。

受注日 受注番号 得意先コード 項番 商品コード 数量 単価
2015-03-05 995867 0256 1 20121 20 20,000
2015-03-05 995867 0256 2 24005 10 15,000
2015-03-05 995867 0256 3 28007 5 5,000

 ア  正規化は行われていない。
 イ  第1正規形まで正規化されている。
 ウ  第2正規形まで正規化されている。
 エ  第3正規形まで正規化されている。


答え イ


解説
表にデータの繰り返し部分がないため、第1正規形までは正規化されていることがわかる。
しかし、従属的なデータである商品コードから一意に決まる単価が表にあるので、第2正規形までは正規化されていない。


キーワード
・正規形

キーワードの解説
  • 正規形
    データの冗長性を少なくし、関連性の強いデータ項目(属性)をまとめて、一事実一箇所(1 fact in 1 place)にすることです。
    データの正規化にはレベルにより、第1〜第5正規形やボイス・コッド正規形があります。(情報処理技術者試験では第1〜第3正規形とボイス・コッド正規形が出題されます。)
    • 第1正規形
      データの繰り返し部分を別表にする。
    • 第2正規形
      1つのデータがきまると従属的にきまるデータを別グループ化する。
    • 第3正規形
      推移的に値がきまるデータを別グループ化する。
    • ボイス・コッド正規形
      すべての属性がキーに完全従属するようにしたもの。

もっと、「正規形」について調べてみよう。

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