平成27年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問7

クリティカルチェーン法におけるタスクのスケジューリングとバッファの設定方法のうち、適切なものはどれか。

 ア  クリティカルパス上にないタスクのチェーンには、バッファを設定しない。
 イ  クリティカルパス上の最後のタスクの終了期と納期の間に、プロジェクト全体で使用するバッファを設定する。
 ウ  クリティカルパス上の全てのタスクに、バッファを設定する。
 エ  なるべく前倒しでタスクを開始するように計画し、バッファを少しでも多く確保する。


答え イ


解説
クリティカルチェーンでは、クリティカルパスでない工程がクリティカルパスに合流する部分にフィーディングバッファ(feeding buffer、合流バッファ)を設け、クリティカルパスでない工程が遅れたときにクリティカルパスに影響が出るのを防ぎます。
また、各工程ごとの余裕(安全時間、バッファ)を取り去り、クリティカルパス上の最後のタスクの終了期と納期の間に設けた所要時間バッファ(project buffer)をプロジェクトマネージャが管理することで、工程ごとの遅れを調整します。


キーワード
・クリティカルチェーン

キーワードの解説
  • クリティカルチェーン(critical chain)
    プロジェクトの各作業の実行順序を考えたとき“作業工程上の従属関係”と“限られたリソースで発生する従属関係”を考慮したうえで、最も時間的に長くかかる作業の連鎖のことで、作業完了までの所要期間を決定します。
    『クリティカルパス』が“作業工程上の従属関係”にのみ着目しているのに対し、『クリティカルチェーン』では“限られたリソースで発生する従属関係”の考慮をするところが異なります。

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