平成28年 秋期 基本情報技術者 午前 問32

TCP/IPネットワークにおいて、IPアドレスを動的に割り当てるプロトコルはどれか。

 ア  ARP  イ  DHCP  ウ  RIP  エ  SMTP


答え イ


解説

 ア  ARP(Address Resolution Protocol)は、IPアドレスからMACアドレスを得るためのプロトコル(通信手順)です。
 イ  DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)は、端末がネットワークに接続するときに、IPアドレスなどの必要な情報を取得するプロトコルです。同じようなプロトコルとしてBOOTP(Bootstrap Protocol)があります。
(DHCPはBOOTPの上位互換です。)
 ウ  RIP(Routing Information Protocol)は、通信する端末間の最短の経路を探索するプロトコルです。
ここでいう、最短とは経路中のルータの数です。(物理的な距離ではありません。)
 エ  SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)は、電子メールを転送するプロトコルです。端末(PC)からメールサーバ、メールサーバからメールサーバで使用されます。
メールサーバから端末へのメール取り出しのプロトコルは、POP3やIMAP4が使用されます。


キーワード
・IPアドレス

キーワードの解説
  • IPアドレス(Internet Protocol Address)
    TCP/IPネットワークで装置個々に割り当てる番号のことです。
    番号は接続するネットワークごとに、ネットワーク管理者がアドレスを付与します。
    IPアドレスは32ビットのデータで(IPv4)、通常8ビットごとに区切って10進数で表します。(例:172.30.123.45)
    32ビットのIPアドレスでは、アドレスの数が不足する恐れがあるので、アドレスを128ビットに拡張したIPv6も規定されている。
    インターネットに接続するためのIPアドレスはJPNICにIPアドレスの割り振りを申請します。

もっと、「IPアドレス」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ