平成28年 秋期 システムアーキテクト 午前II 問19

分散処理システムにおける障害透明性(透過性)の説明として、適切なものはどれか。

 ア  管理者が、システム全体の状況を常に把握でき、システムを構成する個々のコンピュータで起きた障害をリアルタイムに知ることができること
 イ  個々のコンピュータでの障害がシステム全体に影響を及ぼすことを防ぐために、データを1か所に集中して管理すること
 ウ  どのコンピュータで障害が起きてもすぐに対処できるように、均一なシステムとなっていること
 エ  利用者が、個々のコンピュータに障害が起きていることを認識することなく、システムを利用できること


答え エ


解説
分散処理システムの透過性とは

  • 位置に対する透過性
    サーバの設置されている場所をアプリケーションプログラムが意識することなく利用できる。
  • 移動に対する透過性
    データを格納しているサーバが変わっても、アプリケーションプログラムを変更することなく利用できる。
  • 分割に対する透過性
    データが複数に分割されて保存されていたとしても、アプリケーションプログラムが意識することなく利用できる。
  • 重複(複製)に対する透過性
    データが複数のサーバに重複して格納されていたとしても、アプリケーションプログラムが意識することなく利用できる。
  • 障害に対する透過性
    サーバが障害で停止し別のサーバに切り替わったとしても、アプリケーションプログラムが意識することなく利用できる。
  • アクセスに対する透過性
    利用者が同じ方法でアクセスできる。
などがあります。


キーワード
・分散処理システム

キーワードの解説
  • 分散処理システム
    データの処理を複数のコンピュータで分担して行うシステムで、リスクの分散や効率性の向上などが可能になります。

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