平成28年 春期 システム監査技術者 午前II 問23

JIS X 0161:2008によるソフトウェア保守のタイプのうち、適応保守はどれか。

 ア  ソフトウェア製品の引き渡し後に発見された問題を訂正するために行う受け身の修正
 イ  引き渡し後、変化した又は変化している環境において、ソフトウェア製品を使用できるように保ち続けるために実施するソフトウェア製品の修正
 ウ  引き渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が、故障として現れる前に、検出し修正するための修正
 エ  引き渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が運用障害になる前に発見し、是正を行うための修正


答え イ


解説
JIS X 0161:2008「ソフトウェア技術 - ソフトウェアライフサイクルプロセス - 保守」で定義された保守プロセスには、

  • 利用開始後、発生した問題を解決するために講じる「是正保守」
  • 是正保守実施までシステム運用を確保するために行う一時的な「緊急保守」
  • 障害を引き起こす原因になり得る問題を見つけ出して直す「予防保守」
  • 性能や保守性を向上させるためにソフトウェアを改良する「完全化保守」
  • 利用環境の変化に合わせてソフトウェアを修整する「適応保守」
  • 新しい要求を満たすために既存のソフトウェア製品へ修正を行う「改良保守」
があります。


キーワード
・ソフトウェア保守

キーワードの解説
  • ソフトウェア保守
    ソフトウェアの保守とは、ソフトウェアの改良・最適化と不具合(バグ)を修正する工程(プロセス)で、開発工程の一部分になります。
    開発したソフトウェアの運用を開始すると、今まで開発者が行っていたテスト以外の様々な操作が多くの利用者により行われるため、運用前のテスト段階で洗い出せなかった不具合が出ます。
    その後、不具合が出尽くして動作が安定してくると、使い勝手の改善などの修正が行われます。

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