平成28年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問12

プロジェクトにどのツールを導入するかを、EMV(期待金額価値)を用いて検討する。
デシジョンツリーが次の図のとき、ツールAを導入するEMVがツールBを導入するEMVを上回るのは、Xが幾らより大きい場合か。

 ア  120  イ  150  ウ  200  エ  240


答え ウ


解説
EMVの計算式は
 期待される効果の総額 - 費用
で、期待される効果は各ノードの
 効果額×確率
の総和なので、
ツールAを導入のEMVは
 X×60% + 90万円×40% - 120万円 = 0.6X - 84万円
ツールAを導入のEMVは
 120万円×60% + 60万円×40% - 60万円 = 36万円
なので、ツールAを導入するにはAのEMVがBのEMV(36万円)を上回らないといけないので
 0.6X - 84万円≥36万円
 X≥200万円
(ウ)になります。


キーワード
・期待金額評価

キーワードの解説
  • 期待金額評価(Expected Monetary Values、EMV)
    将来発生すると予想されるリスクに対し、その評価を金額に換算し、マネジメントの材料とする手法である。
    EMVを算出するときには、リスクが顕在化したときに発生する影響を金額にし、そのリスクが発生する確率を掛けて求める。

もっと、「期待金額評価」について調べてみよう。

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