平成29年 秋期 基本情報技術者 午前 問2

送信側では、ビット列をある生成多項式で割った余りをそのビット列に付加して送信し、受信側では、受信したビット列が同じ生成多項式で割り切れるか否かで誤りの発生を判断する誤り検査方式はどれか。

 ア  CRC方式  イ  垂直パリティチェック方式
 ウ  水平パリティチェック方式  エ  ハミング符号方式


答え ア


解説

 ア  CRC方式は、生成多項式を用いた誤り検査方式で、複数ビット誤りを検出できるが、訂正はできない。
 イ  垂直パリティチェック方式は、符号(バイト)ごとにパリティビットを付加する方法で、バイト単位での1ビット誤りの検出が行えます。訂正はできません。
 ウ  水平パリティチェック方式は、複数バイトのデータに1バイトのデータを付加し、各バイトの0ビット目、1ビット目…に対しパリティチェックを行う手法です。
ビットけた単位での1ビット誤りの検出が行えます。訂正はできません。
 エ  ハミング符号は、4ビットのデータに3ビットの付加データを加えることで誤り検出・訂正を行う手法です。
4ビット中の2ビット誤りの検出と、1ビットの誤りの訂正が可能です。


キーワード
・CRC

キーワードの解説
  • CRC(巡回冗長符号)
    生成多項式と呼ばれる、シフトや加算などを組み合わせた方式で計算を行なう方法である。生成多項式によてCRC12、CRC16、CRC32などがある。(パリティ符号はちょうど1bit幅のCRC方式に相当する)

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