平成29年 秋期 応用情報技術者 午前 問11

容量がa Mバイトでアクセス時間がx ナノ秒のキャッシュメモリと、容量がb Mバイトでアクセス容量がy ナノ秒の主記憶を持つシステムにおいて、CPUからみた、主記憶とキャッシュメモリとを合わせた平均アクセス時間を表す式はどれか。
ここで、読み込みたいデータがキャッシュメモリに存在しない確率r とし、キャッシュメモリ管理に関するオーバヘッドは無視できるものとする。

 ア    イ  (1 - r )・x + r y
 ウ    エ  r x + (1 - r )・y


答え イ


解説
キャッシュヒット率:r 、キャッシュメモリアクセス時間:C、主記憶アクセス時間:Mとすると、キャッシュを考慮したメモリアクセス時間は r +M×(1-r ) になる。
この式にこの問題の条件を当てはめると、キャッシュメモリに存在しない確率r なのでキャッシュヒット率は“(1-r )”になり、
 (1 - r )・x + r y
(イ)になる。


キーワード
・キャッシュメモリのヒット率

キーワードの解説
  • キャッシュメモリのヒット率
    アクセスしようとするアドレスの主記憶のデータがキャッシュメモリ上に存在する確率のことです。
    主記憶に比べキャッシュメモリはアクセス速度が数倍速いのでキャッシュメモリのヒット率が高ければ処理速度が向上します。
    キャッシュメモリのヒット率の値は確率なので0〜1の値になります。

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