JIS X 25010:2013(システム及びソフトウェア製品の品質要求および評価(SQuaRE)−システム及びソフトウェア品質モデル)におけるシステムの利用時の品質特性に“満足性”がある。
“満足性”の品質副特性の一つである“実用性”の説明はどれか。
ア |
個人的なニーズを満たすことから利用者が感じる喜びの度合い |
イ |
利用者がシステム又はソフトウェアを利用するときの快適さに満足する度合い |
ウ |
利用者又は他の利害関係者がもつ、製品又はシステムが意図したとおりに動作するという確信の度合い |
エ |
利用の結果及び利用の影響を含め、利用者が把握した目標の達成状況によって得られる利用者の満足の度合い |
答え エ
【解説】
ア |
個人的なニーズを満たすことから利用者が感じる喜びの度合いは、“快感性”です。 |
イ |
利用者がシステム又はソフトウェアを利用するときの快適さに満足する度合いは、“快適性”です。 |
ウ |
利用者又は他の利害関係者がもつ、製品又はシステムが意図したとおりに動作するという確信の度合いは、“信用性”です。 |
エ |
利用の結果及び利用の影響を含め、利用者が把握した目標の達成状況によって得られる利用者の満足の度合いは、“実用性”です。 |
システムの利用時の品質特性の“満足性”の品質副特性にはこの四つがあります。
【キーワード】
・システム利用時の品質特性
【キーワードの解説】
- システム利用時の品質特性
JIS X 25010で定義されたシステム利用時の品質特性には、以下の5つがある。
- 有効性
明示された目標を利用者が達成する上での正確さ及び完全さの度合い。
- 効率性
利用者が特定の目標を達成するための正確さ及び完全さに関連して、使用した資源の度合い。
- 満足性
製品又はシステムが明示された利用状況において使用されるとき、利用者ニーズが満足される度合い。
- リスク回避性
製品又はシステムが、経済状況、人間の生活又は環境に対する潜在的なリスクを緩和する度合い。
- 利用状況網羅性
明示された利用状況及び当初明確に識別されていた状況を超越した状況の両方の状況において、有効性、効率性、リスク回避性及び満足性を伴って製品又はシステムが使用できる度合い。
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