システムの性能を向上させるために、スケールアウトが適しているシステムはどれか。
ア |
一連の大きな処理を一括して実行しなければならないので、並列処理が困難な処理が中心のシステム |
イ |
参照系のトランザクションが多いので、複数のサーバで分散処理を行っているシステム |
ウ |
データを追加するトランザクションが多いので、データの整合性を取るためのオーバヘッドを小さくしなければならないシステム |
エ |
同一のマスタデータベースがシステム内に複数配置されているので、マスタを更新する際にはデータベース間で整合性を保持しなければならないシステム |
答え イ
【解説】
ア |
並列処理が困難な処理が中心のシステムは、スケールアウトに適しません。 |
イ |
参照系のトランザクションが多いので、複数のサーバで分散処理を行っているシステムは、スケールアウトに適しています。 |
ウ |
データを追加するトランザクションが多いので、データの整合性を取るためのオーバヘッドを小さくしなければならないシステムは、スケールアウトによる性能向上が期待できません。 |
エ |
同一のマスタデータベースがシステム内に複数配置されているので、マスタを更新する際にはデータベース間で整合性を保持しなければならないシステムは、スケールアウトによる性能向上が期待できません。 |
【キーワード】
・スケールアウト
【キーワードの解説】
- スケールアウト(scale out)
サーバの数を増やすことで、サーバ群全体のパフォーマンスを向上させることです。
スケールアウトした場合、複数のサーバを連携して動作させることになるため、メンテナンスや障害発生時にもサービスを完全に停止させる必要がない点が利点となり、サーバの台数が増えるために管理の手間が増大したり、ソフトウェアのライセンス料金が高額になることが欠点となります。
スケールアウトに対し、サーバを構成している各装置の性能を高いものにして処理能力をあげる手法をスケールアップと言います。
もっと、「スケールアウト」について調べてみよう。
戻る
一覧へ
次へ
|