平成29年 春期 基本情報技術者 午前 問44

電子メールの送信時に、送信者を送信側のメールサーバで認証するためのものはどれか。

 ア  APOP  イ  POP3S  ウ  S/MIME  エ  SMTP-AUTH


答え エ


解説

 ア  APOP(Authenticated Post Office Protocol)は、電子メールの受信に使われるパスワードを暗号化する認証方法です。
 イ  POP3S(POP3 over SSL/TLS、POPS)は、メールの受信に使うPOP3(Post Office Protocol version 3)に、通信内容を暗号化するSSL/TLSを組み合わせたプロトコルです。
 ウ  S/MIME(Secure Multipurpose Internet Mail Extensions)は、テキスト以外のワープロ文書、画像などを電子メールに添付するためのMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)を拡張し、メールデータを暗号化して送受信できるようにしたものです。
 エ  SMTP-AUTHは、電子メールの送信時に、送信者を送信側のメールサーバで認証するためのプロトコルです。


キーワード
・SMTP-AUTH

キーワードの解説
  • SMTP-AUTH認証(SMTP Authentication)
    メール送信で使用するプロトコルのSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)に利用者認証機能を追加した仕様です。
    元々、SMTPには利用者認証機能がなく、スパムメールなどの不正送信行為などを防ぐことができず、セキュリティ上問題があったため、利用者認証機能を持ったSMTP-AUTHが制定されました。
    SMTP-AUTHに対応したメールサーバ、メールクライアントは、利用者IDとパスワードで利用者認証を行い、許可された利用者のみがメール送信を行うことができます。

もっと、「SMTP-AUTH」について調べてみよう。

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