平成30年 秋期 応用情報技術者 午前 問30

データベースシステムにおいて、二つのプログラムが同一データへのアクセス要求を行うとき、後続プログラムのアクセス要求に対する並行実行の可否の組合せのうち、適切なものはどれか。
ここで、表中の〇は二つのプログラムが並行して実行されることを表し、×は先行プログラムの実行終了まで後続プログラムは待たされることを表す。

 ア
先行プログラムのアクセスモード
共有 排他
後続プログラムのアクセスモード 共有
排他 ×
 イ
先行プログラムのアクセスモード
共有 排他
後続プログラムのアクセスモード 共有 ×
排他 ×
 ウ
先行プログラムのアクセスモード
共有 排他
後続プログラムのアクセスモード 共有
排他 × ×
 エ
先行プログラムのアクセスモード
共有 排他
後続プログラムのアクセスモード 共有 ×
排他 × ×


答え エ


解説
データベース(リソース)へのアクセス制御を行う場合、先行するプログラム(処理)が共有モードでアクセスし、後続のプログラムも共有モードでアクセスする場合は、二つのプログラムは並行して動作することができるが、それ以外の組合せでは後続のプログラムは先行するプログラムの終了を待ってから動作するので、

先行プログラムのアクセスモード
共有 排他
後続プログラムのアクセスモード 共有 ×
排他 × ×
(エ)になる。


キーワード
・排他制御

キーワードの解説
  • 排他制御
    コンピュータの動作において、複数の利用者(プロセス、ジョブ)がアクセス可能な共有資源に対し、複数の利用者からの同時アクセスにより競合が発生する場合に、ある利用者に資源を独占的に利用させている間は、他の利用者がアクセスできないようにする事で整合性を保つ処理の事です。

もっと、「排他制御」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ