平成30年 秋期 応用情報技術者 午前 問48

安全性と信頼性について、次の方針でプログラム設計を行う場合、その方針を表す用語はどれか。

[方針]
不特定多数の人が使用するプログラムには、自分だけが使用するプログラムに比べて、より多く、データチェックの機能を組み込む。
プログラムが処理できるデータの前提条件を文書に書いておくだけでなく、プログラムについても前提条件を満たしていないデータが入力されたときは、エラーメッセージを表示して再入力を促すようなものとする。

 ア  フールプルーフ  イ  フェールセーフ
 ウ  フェールソフト  エ  フォールトトレラント


答え ア


解説

 ア  フールプルーフは、利用者の操作ミスを防ぐ仕組みです。
 イ  フェールセーフ(fail safe)とは、故障が発生したときに、あらかじめ指定された安全な状態にシステムを保つことです。
 ウ  フェールソフト(fail soft)は、故障が発生したときに、あらかじめ指定されている縮小した範囲のサービスを提供することです。
 エ  フォールトトレラント(fault tolerant)は、システムの構成機器の一部に障害が発生したときでも、正常に処理を行えるようにすることです。


キーワード
・フールプルーフ

キーワードの解説
  • フールプルーフ(fool proof)
    工業製品やソフトウェアなどで、利用者が誤った操作をしても危険な状態や機器が故障することがないように、設計の段階で安全対策を行うことです。『よくわかっていない人が扱っても安全』を実現を目指します。
    例としては、ドアを閉めないと動作を行わない電子レンジや、ギアをニュートラルかパーキングしないとエンジンがかからない自動車などがあります。(自動車は誤操作による事故が多いのでフールプルーフがいろいろと盛り込まれています。)

もっと、「フールプルーフ」について調べてみよう。

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