平成30年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問18

プロジェクトマネジメントにおけるクラッシングの例として、適切なものはどれか。

 ア  クリティカルパス上のアクティビティが遅れたので、ここに人的資源を追加した。
 イ  コストを削減するために、こでまで承認されていた残業を禁止した。
 ウ  仕様の確定が大幅に遅れたので、プロジェクトの完了予定日を延期した。
 エ  設計が終わったモジュールから順に並行してプログラム開発を実施するように、スケジュールを変更した。


答え ア


解説
クラッシングが人員を追加することでプロジェクトの日程を短縮する技法で、遅延が発生したプロジェクトで行われることが多いです。
プロジェクトの人員追加は、追加した要員が1人前のパフォーマンスを出すまでに時間がかかることと、人員が増えることでプロジェクトのメンバー間でのコミュニケーションの工数が増えること、また、マネジメントの工数の増加を考慮する必要があります。


キーワード
・クラッシング

キーワードの解説
  • クラッシング(crashing)
    プロジェクトのスケジュール短縮技法の一つで、リソースを追加することで納期の短縮をしようとすることです。
    具体的には残業を増やしたり、新しく人やリソースを投入して仕事を早める方法が取られることが多いです。
    ただし、トラブルにより遅延が発生している場合に人の投入を行うと、人だけ増えて問題は何も解消せず、新しく入ったメンバーの理解不足解消のための教育などでますます状況が悪化します。

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