平成30年 春期 応用情報技術者 午前 問10

NAND型フラッシュメモリに関する記述として、適切なものはどれか。

 ア  バイト単位で書込み、ページ単位で読み出しを行う。
 イ  バイト単位で書込み及び読出しを行う。
 ウ  ページ単位で書込み、バイト単位で読出しを行う。
 エ  ページ単位で書込み及び読出しを行う。


答え エ


解説
フラッシュメモリには、NAND型フラッシュメモリとNOR型フラッシュメモリがあり、それぞれ以下のような特徴があります。

  • NAND型フラッシュメモリ
    ランダムアクセス読出しはブロック単位、NOR型にくらべ書込みは高速、NOR型に比べ回路が単純で高集積化に有利、NOR型に比べ信頼性が低くエラー訂正(ECC)が必要
  • NOR型フラッシュメモリ
    ランダムアクセス読出しはブロック単位、NAND型に比べ書込みは低速、NAND方に比べ回路が複雑で高集積化に不利、NAND型に比べ信頼性が高くエラー訂正(ECC)は不要
なお、書込み単位はNAND型、NOR型共にブロック単位です。


キーワード
・フラッシュメモリ

キーワードの解説
  • フラッシュメモリ(flash memory)
    EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)の一種で、電源を切ってもデータが消えない不揮発性のメモリで、ブロック単位での消去ができる。
    データは各ビットの値を1→0に書き変えることができる。
    ただし、ビット単位での0→1の書き換えはできない。(書き換えはバイト、ワード単位で行う。)
    ビットの値を1にする操作はフラッシュメモリの全部又は一部分(“セクタ”と呼ぶブロック単位)で行うことができ、1にする処理を消去と呼ぶ。
    大容量化が容易なので、SDメモリやコンパクトフラッシュ、USBメモリなどで使用されている。
    また、組込み系の機器(ハードディスクなどを持っていない機器:携帯電話、携帯音楽プレーヤ等)でプログラムやデータを格納する用途で使用されている。
    なお、書き換え回数に制限があり、少ないものでは10回程度、多いものでは100万回程度である。

もっと、「フラッシュメモリ」について調べてみよう。

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