平成30年 春期 応用情報技術者 午前 問16

4種類の装置で構成される次のシステムの稼働率は、およそ幾らか。
ここで、アプリケーションサーバとデータベースサーバの稼働率は0.8であり、それぞれのサーバのどちらかが稼働していればシステムとして稼働する。
また、負荷分散装置と磁気ディスク装置は、故障しないものとする。

 ア  0.64  イ  0.77  ウ  0.92  エ  0.96


答え ウ


解説
図のシステムは稼働率は0.8のアプリケーションサーバ2台が並列接続し、稼働率は0.8のデータベースサーバ2台が並列接続し、この二つの並列接続したサーバ群が直列接続しているので稼働率は
 (1-(1-0.8)×(1-0.8))×(1-(1-0.8)×(1-0.8))
 =(1-0.22)2=0.962
 =0.9216≒0.92
(ウ)になる。


キーワード
・稼働率の計算

キーワードの解説
  • 稼働率の計算
    複数の装置で構成されるシステムにおいて、
    • 直列で接続された装置の稼働率は、全ての装置が動作していないといけないので、全ての装置の稼働率の積になる。
    • 並列で接続された装置の稼働率は、いずれかの装置が動作していればいいので、(1 - 全ての装置が同時に停止する割合(率))になる。
    例えば、装置AとBの稼働率が、それぞれa、bであるとき
    • 装置A、Bを直列に接続したときの稼働率はa×bになる。
    • 装置A、Bを並列に接続したときの稼働率は1-(1-a)×(1-b)になる。

もっと、「稼働率」について調べてみよう。

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