平成30年 春期 応用情報技術者 午前 問32

ETSI(欧州電気通信標準化機構)によって提案されたNFV(Network Functions Virtualisaton)に関する記述として、適切なものはどれか。

 ア  インターネット上で地理情報システムと拡張現実の技術を利用することによって、現実空間と仮想空間をスムーズに融合させた様々なサービスを提供する。
 イ  仮想化技術を利用し、ネットワーク機能を汎用サーバ上にソフトウェアとして実現したコンポーネントを用いることによって、柔軟なネットワーク基盤を構築する。
 ウ  様々な入力情報に対する処理結果をニュートラルネットワークに学習させることによって、画像認識や音声認識、自然言語処理などの問題に対する解を見いだす。
 エ  プレースとトランジションと呼ばれる2種類のノードをもつ有向グラフであり、システムの並列性や競合性などに利用される。


答え イ


解説
NFV(Network Functions Virtualisaton)は、ネットワーク機器の機能を汎用サーバの仮想化基盤上でソフトウェア(仮想マシン)として実装する方式のことで、SDN(Software-Defined Network)がネットワーク機器のコントロールプレーンとデータプレーンを分離するのに対して、NFVは「ネットワーク機器の機能をソフトウェアとして提供」しようという考え方です。


キーワード
・ETSI

キーワードの解説
  • ETSI(European Telecommunications Standards Institute、欧州電気通信標準化機構)
    ヨーロッパにおける電気通信の共通仕様を策定するために1988年に設立された標準化団体です。
    米国のANSIに相当し、携帯電話システムのGSMや、公共保安用デジタル移動通信システムのTETRAの標準化などが有名です。

もっと、「ETSI」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ