平成30年 春期 システム監査技術者 午前II 問1

インプットコントロールの監査で、エディットバリデーションチェックが正しく機能しているかどうかの検証方法として、適切なものはどれか。

 ア  許可された担当者以外はログインできないことを試行する。
 イ  実際に例外データや異常データの入力を行う。
 ウ  入力原票の承認印を確認する。
 エ  入力対象データの件数とプルーフリスト上の合計件数を照合する。


答え イ


解説
エディットバリデーションチェック(edit validation check)は、入力内容が入力を予定している 要件と一致しているかどうかをチェックする機能です。
例えば、数字項目か英字項目かといった属性のチェックや、けた数のチェック、データの範囲の妥当性チェックなどを行います。


キーワード
・IT業務処理統制

キーワードの解説
  • IT業務処理統制
    情報システムに組み込まれて自動化された業務処理統制のことで、個々の業務処理アプリケーションにおいて、業務実行に関するデータの
    • 正確性
      入力すべき情報が正しく入力・処理・記録が行われること
    • 正当性
      適切な承認ルートを通った情報のみが入力されること
    • 網羅性
      入力された情報が漏れも重複なく処理され、目的通りに出力されること
    • 維持継続性
      正しい情報が継続して更新され、整合性が保たれていること
    を確保することで、具体的に行う統制活動には以下のようなものがあります。
    • アクセスコントロール
      社内のリソースに対するアクセス権限のコントロール
    • インプットコントロール
      入力データに不適切なものが含まれないようなコントロール
    • プロセシングコントロール
      適正な業務プロセスが維持されるようなコントロール
    • インタフェースコントロール
      複数の異なるシステム間でデータ連係をするためのインタフェースのコントロール
    • アウトプットコントロール
      出力データに不適切なものが含まれないようなコントロール
    • マスタデータコントロール
      参照元となる基本的なデータを適切に登録・維持できるようなコントロール

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