三つの媒体A〜Cに次の条件でファイル領域を割り当てた場合、割り当てた領域の総量が大きい順に媒体を並べたものはどれか。
[条件]
(1) |
ファイル領域を割り当てる際の媒体選択アルゴリズムとして、空き領域が最大の媒体を選択する方式を採用する。 |
(2) |
割当て要求されるファイル領域の大きさは、順に90, 30, 40, 40, 70, 30(Mバイト)であり、割当てられたファイル領域は、途中で解放できない。 |
(3) |
各媒体は容量が同一であり、割当て要求に対して十分な大きさを持ち、始めはすべて空きの状態である。 |
(4) |
空き領域の大きさが等しい場合にはA, B, Cの順に選択する。 |
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ア |
A, B, C |
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イ |
A, C, B |
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ウ |
B, A, C |
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エ |
C, B, A |
答え エ
【解説】
順に、ファイルがどの媒体に割り当てられるか考える。
- 90:[条件](3)から最初のファイルを割り当てるとき、媒体A, B, Cの空き容量は同じである。また、[条件](4)からAに割り当てる。(A:90, B:0, C:0)
- 30:[条件](1)から割り当てるの媒体はBかCで、[条件](4)からBに割り当てる。(A:90, B:30, C:0)
- 40:[条件](1)からCに割り当てる。(A:90, B:30, C:40)
- 40:[条件](1)からBに割り当てる。(A:90, B:70(30+40), C:40)
- 70:[条件](1)からCに割り当てる。(A:90, B:70(30+40), C:110(40+70))
- 30:[条件](1)からBに割り当てる。(A:90, B:100(30+40+30), C:110(40+70))
従って、 C:110, B:100, A:90の順(エ)になる。
【キーワード】
・ファイル領域の割当て
【キーワードの解説】
- ファイル領域の割当て
複数の媒体がある場合に、格納するファイルをどの媒体に収めるかというのは、いくつかの方法がある。
代表的な方法としては、
(a)アドレスの小さい媒体から順に割り当てる。
(b)全媒体の使用量が平均化するように割り当てる。
である。
最初は、(a)の方法で行っていたが、格納したファイルの変更時の処理が複雑であること、特定の媒体にアクセスが集中してしまうため処理が遅くなることなどの問題があるため、今は(b)の方法で行われていることが多い。
もっと、「ファイル領域の割当て」について調べてみよう。
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