2019年 秋期 応用情報技術者 午前 問37

インターネットへの接続において、ファイアウォールのNAPT機能によるセキュリティ上の効果はどれか。

 ア  DMZ上にある公開Webサーバの(ぜい)弱性を悪用する攻撃から防御できる。
 イ  インターネットから内部ネットワークへの侵入を検知し、検知後の通信を遮断できる。
 ウ  インターネット上の特定のWebサービスを利用するHTTP通信を検知し、遮断できる。
 エ  内部ネットワークからインターネットにアクセスする利用者PCについて、インターネットからの不正アクセスを困難にすることができる。


答え エ


解説
NAPTは内部ネットワークで使用しているIPアドレスとTCP/UDPポート番号を、インターネットと通信するときに変換するため、外部ネットワーク(インターネット)から内部ネットワークで使用しているIPアドレスを隠ぺいすることができます。
このことから、NAPT機能を使用すると内部ネットワークからインターネットにアクセスする利用者PCについて、インターネットからの不正アクセスを困難にすることができます。(エ)


キーワード
・ファイアウォール
・NAPT

キーワードの解説
  • ファイアウォール(firewall)
    防火壁のことです。
    ITの分野では、組織内のネットワーク(LAN)に外部から送られてくるデータの制御を行うマシンのことをいいます。
    ファイアウォールにより、外部ネットワーク(インターネット)から不正な方法でアクセスを試みるのを防止することで、内部のネットワークの安全性を確保します。
  • IPマスカレード(IP masquerade、Network Address Port Translation、NAPT)
    ネットワーク上のパケットについているIP層のIPアドレスと、TCP(UDP)層のポート番号を変換する機能です。
    プライベートIPアドレスが付与されたローカルなネットワーク上のマシンから、グローバルIPアドレスのインターネット上のマシンにアクセスを行う場合、通信パケット上のアドレスを変換する必要があり、それを行うのがNATやNAPTである。
    NAT(Network Address Translation)ではIPアドレスだけだったが、NAPTではTCP/UDPポート番号の変換もする。

もっと、「NAPT」について調べてみよう。

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