刑法には、コンピュータや電磁的記録を対象としたIT関連の行為を規制する条項がある。
次の不適切な行為のうち、不正指令電磁的記録に関する罪に抵触する可能性があるものはどれか。
ア |
会社がライセンス購入したソフトウェアパッケージを、無断で個人所有のPCにインストールした。 |
イ |
キャンペーン応募した人の個人情報を、応募者に無断で他の目的に利用した。 |
ウ |
正当な理由なく、他人のコンピュータの誤動作を引き起こすウイルスを収集し、自宅のPCに保管した。 |
エ |
他人のコンピュータにネットワーク経由でアクセスするためのIDとパスワードを、本人に無断で第三者に教えた。 |
答え ウ
【解説】
ア |
会社がライセンス購入したソフトウェアパッケージを、無断で個人所有のPCにインストールしたのは、窃盗です。 |
イ |
キャンペーン応募した人の個人情報を、応募者に無断で他の目的に利用したのは、個人情報保護法に抵触します。 |
ウ |
正当な理由なく、他人のコンピュータの誤動作を引き起こすウイルスを収集し、自宅のPCに保管したのは、不正指令電磁的記録に関する罪に抵触します。 |
エ |
他人のコンピュータにネットワーク経由でアクセスするためのIDとパスワードを、本人に無断で第三者に教えたのは、不正アクセス禁止法に抵触します。 |
【キーワード】
・不正指令電磁的記録に関する罪
【キーワードの解説】
- 不正指令電磁的記録に関する罪
コンピュータに不正な指令を与える電磁的記録の作成する行為等を内容とする犯罪(刑法168条の2及び168条の3)で、コンピュータウイルス等を作成・提供・取得・保管した場合に適用されます。
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