平成31年 春期 応用情報技術者 午前 問72

PDM(Product Data Management)の目的はどれか。

 ア  NC工作機械、自動搬送装置、倉庫などを有機的に統合し、コンピュータで集中管理することによって、多品種少量生産に対応できる生産の自動化を実現する。
 イ  図面・部品構成データ、仕様書データなどの設計及び開発の段階で発生する情報を一元的に管理することによって、設計業務及び開発業務の効率を向上する。
 ウ  製品の生産計画に基づいてその生産に必要な資材の所要量を展開し、これを基準にして資材の需要とその発注次期を算出する。
 エ  部品の供給から製品の販売までの一連のプロセスの情報をリアルタイムで交換することによって、在庫の削減とリードタイムの短縮を実現する。


答え イ


解説

 ア  NC工作機械、自動搬送装置、倉庫などを有機的に統合し、コンピュータで集中管理することによって、多品種少量生産に対応できる生産の自動化を実現するのは、FMS(Flexible Manufacturing System)です。
 イ  図面・部品構成データ、仕様書データなどの設計及び開発の段階で発生する情報を一元的に管理することによって、設計業務及び開発業務の効率を向上するのは、PDMです。
 ウ  製品の生産計画に基づいてその生産に必要な資材の所要量を展開し、これを基準にして資材の需要とその発注次期を算出するのは、MRP(Materials Requirements Planning)です。
 エ  部品の供給から製品の販売までの一連のプロセスの情報をリアルタイムで交換することによって、在庫の削減とリードタイムの短縮を実現するのは、SCM(Supply Chain Management)です。


キーワード
・PDM

キーワードの解説
  • PDM(Product Data Management)
    “製品データ管理”の意味で、製品図面、部品の構成表、設計書など技術文書などの製品設計に関連するあらゆる情報を共有し、一元管理することで、生産工程で生じる課題を解決し、効率化を実現します。
    PDMをベースに製品の設計図や部品表などのデータを企画段階から廃棄やリサイクルに至る全行程で共有するPLM(Product Lifecycle Management)を実現します。
    (PDMシステムの多くでPLMの機能を実現できるため、PDMとPLMの違いをあまり意識する必要はないかもしれません。)

もっと、「PDM」について調べてみよう。

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