答え ウ
【解説】
技術者倫理を妨げるものとして、集団が合議によって意思決定を行うとき、集団の強い結束がマイナス方向に作用して、メンバーが個人で決定を下す場合よりもしばしば愚かで不合理な決定を行ってしまう集団思考というのがあり、アーヴィング・ジャニスはそれには8つの兆候があると指摘しています。
- 無敵感が生まれ、楽観的になる「集団は不死身の幻影」
- 自分たちは道徳的であるという信念が広がる「われわれ感情」
- 決定を合理的なものと思い込み、周囲からの助言を無視する「合理化」
- ライバルの弱点を過大評価し、能力を過小評価する「モラルの幻影」
- みんなの意見から外れないように、自分で自分を検閲する「“波風を立てない”よう自己検閲」
- 過半数にすぎない意見であっても、全会一致であると思い込む「満場一致の幻影」
- みんなの決定に異論をとなえるメンバーに圧力がかかる「直接圧力」
- 自分たちに都合の悪い情報を遮断してしまう「心の警備」