平成31年 春期 システム監査技術者 午前II 問4

財務処理に掛かるクラウドサービスを委託している場合に委託元会社が入手することのある、日本公認会計士協会の監査・保証実務委員会実務指針第86号“委託業務に係る内部統制の保証報告書(平成23年)”に基づいて作成される文書と作成者の適切な組合せはどれか。
ここで、受託業務の一部について再委託が行われており、除外方式を採用しているものとする。

保証報告書 システムに関する記述書 受託会社確認書
監査人 監査人 監査人
監査人 被監査会社(受託会社) 再受託会社
監査人 被監査会社(受託会社) 被監査会社(受託会社)
被監査会社(受託会社) 監査人 再受託会社


答え ウ


解説
日本公認会計士協会の監査・保証実務委員会実務指針第86号“委託業務に係る内部統制の保証報告書”に『受託会社監査人の保証報告書の作成』、『受託会社がシステムに関する記述書を作成する際に…』、受託会社確認書は『受託会社により作成された受託業務に係る内部統制の確認書』とあります。

保証報告書 システムに関する記述書 受託会社確認書
監査人 被監査会社(受託会社) 被監査会社(受託会社)


キーワード
・クラウドサービス

キーワードの解説
  • クラウドサービス
    従来は利用者が所有するコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するものです。
    サービスの提供形態によっていくつかの種類に分類できます。
    • SaaS(Software as a Service)
      ソフトウェアの機能のうち、ユーザーが必要とするものだけをサービスとして配布し利用できるようにしたもの
    • IaaS(Infrastructure as a Service)
      情報システムの稼動に必要な機材や回線などのインフラを、インターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにしたもの
    • PaaS(Platform as a Service)
      アプリケーションソフトが稼動するためのハードウェアやOSなどのプラットフォームを、インターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにしたもの
    • HaaS(hardware as a Service)
      CPU処理能力やメモリ、ストレージといったハードウェア資源を、インターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにしたもの

もっと、「クラウドサービス」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ