平成31年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問5

15Mバイトのプログラムを圧縮した状態でフラッシュメモリに格納している。
プログラムの圧縮率が40%、フラッシュメモリから主記憶への転送速度が20Mバイト/秒であり、1Mバイトに圧縮されたデータの展開に主記憶上で0.03秒が掛かるとき、このプログラムが主記憶に展開されるまでの時間は何秒か。
ここで、フラッシュから主記憶への転送と圧縮データの展開は同時には行われないものとする。

 ア  0.48秒  イ  0.75秒  ウ  0.93秒  エ  1.20秒


答え ア


解説
フラッシュから主記憶への転送と圧縮データの展開は同時には行われないので、求める時間は転送と展開のそれぞれの時間の和である。
フラッシュメモリから主記憶への転送速度が20Mバイト/秒で、プログラムは15Mバイトで圧縮率が40%で圧縮されているので、転送の時間は
 15Mバイト×40%÷20Mバイト/秒 = 0.3秒
1Mバイトに圧縮されたデータの展開に主記憶上で0.03秒で、プログラムは15Mバイトで圧縮率が40%で圧縮されているので、展開の時間は
 15Mバイト×40%×0.03秒 = 0.18秒
なので、フラッシュメモリ上に圧縮された格納されたプログラムを主記憶上に展開するのに要する時間は
 0.3秒 + 0.18秒 = 0.48秒
(ア)になる。


キーワード
・圧縮

キーワードの解説
  • 圧縮
    圧縮技術には元に戻すことのできる可逆圧縮と、元に戻せない非可逆圧縮があります。ZIPやLZHなどの文書ファイルの圧縮に使うものは可逆圧縮で、画像や音声では非可逆圧縮も使われます。
    非可逆圧縮は人が画質や音声の劣化を感じさせない程度にデータを減らすことができるため、非可逆圧縮が使われることが多いです。
    主な画像の圧縮技術としてはGIF(可逆圧縮)、JPEG(非可逆圧縮)があります。

もっと、「圧縮」について調べてみよう。

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