平成31年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問5

JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)によれば、対象群“リスク”の活動内容のうち、プロセス“リスクへの対応”で実施するものはどれか。

 ア  プロジェクトの混乱を最小限にするために、リスク対応の有効性を評価しながらリスク対応の進捗をレビューする。
 イ  プロジェクトの目標への脅威を軽減するために、プロジェクトの予算及びスケジュールに資源と活動を投入することによって、リスクを扱う。
 ウ  プロジェクトのライフサイクルを通じて、プロジェクトの目標に影響を与えることがあるリスク事象及びその特性の決定を繰り返す。
 エ  リスクの優先順位を定めるために、各リスクの発生確率及びそのリスクが発生した場合にプロジェクトの目標に及ぼす結果を推定する。


答え イ


解説
JIS Q 21500に「リスクへの対応」として以下のように書かれています。

 リスクへの対応の目的は、プロジェクトの目標への機会を高めて脅威を軽減するために、選択肢を作成して対策を決定することである。
 このプロセスは、予算及びスケジュールに資源と活動とを投入することによってリスクを扱う。リスク対応は、そのリスクにとって適切であり、費用対効果が高く、タイムリで、プロジェクトの文脈から考えて現実的であり、関係する全ての当事者に理解され、そして適切な人員に割り当てられることが望ましい。
 リスク対応には、リスクの回避、軽減、転嫁又はリスクが発現したときに使用するコンティンジェンシ計画の作成が含まれる。


キーワード
・JIS Q 21500

キーワードの解説
  • JIS Q 21500(プロジェクトマネジメントの手引)
    公共、民間又は地域の組織を含むあらゆる種類の組織が、複雑さ、規模又は期間に関係なく、あらゆる種類のプロジェクトに使用するプロジェクトマネジメントの手引です。

もっと、「JIS Q 21500」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ